＊１０ ページ10
*
〈岩本くんside〉
小さくなってから一週間。
この生活にようやく慣れてきたころ、事件が起きた。
渡「うるせぇーんだよ！！」
佐「はぁ！？お前がずっと無視するから言ってんだろ！！」
渡「それが、うるせーっつってんだよ！！」
翔太は、鍵も持たずに家を出ていった。
岩「なにがあったの、佐久間」
佐「ぁ、」
いま家にいるのは、俺と佐久間だけ。
康二はドラマ撮影、ラウは映画撮影。
阿部と舘さんで、めめとふっかと買い物に。
翔太は家出ていったし。
とりあえず、GPS確認をしつつ、佐久間に話を聞けば
ふっかが毎日お願いしてんのに、翔太は断り続けるから、痺れを切らしたらしい。
最近は寝言で翔太を探すらしい。
それは、佐久間にとってもつらい話か。
岩「これからどうすんの？翔太、自分家に帰ったっぽいけど」
佐「そう...」
岩「明日までに仲直りして欲しいんだけど」
佐「なんで、」
岩「YouTubeの撮影するから」
佐「・・・」
岩「佐久間、もしかしてふっかのことで精神的に疲れてる？」
佐「なのかもしれない....。ｷﾞｭｯ...」
いつもなら引き剥がすけど、今はダメな気がしてそのまま頭を撫でてやる。
任せっきりにしてたかもな。
次第に服が湿ってくる。
岩「限界まで気づいてやれなくてごめんな」
しばらくして、玄関のドアが開く。
寝てしまった佐久間をソファに寝かせて、玄関に行けば、翔太がびしょ濡れで立っていた。
岩「タオル...」
バスタオルで体を包んでやり、髪の毛を拭いてやる。
ふと外を見れば、土砂降り。
渡「かぎ、わすれただけだから、」
岩「佐久間、いろいろ限界だったらしいから、今日の許してやって？」
渡「・・・ｷﾞｭｯ...」
岩「風邪引く前に、風呂入っておいで？沸かすから」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 641人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるく
| 作成日時：2024年4月16日 3時
