ふたりだけの × 青 ページ15
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渡辺「………A?」
今日は9人撮影。少し早めに着いてしまい楽屋に入るとAの荷物を発見。奥の方みるとソファでゆっくり寝ているA。
…こいつマジでどこでも寝るな。メンバー以外が入ってきたらどうすんだよ。
少しイラつきながらAのところにスタスタと近寄る。
可愛い寝顔を見て怒る気持ちもすっかり無くなってしまい、顔にかかる髪を耳にかけた。
『んっ……わ、びっくりした……早くない?』
渡辺「こっちのセリフだわ」
『なんか目覚めたから早く来て楽屋で寝よーって思って』
渡辺「ふーん」
『…近くない?』
渡辺「普通だろ」
全くもって普通の距離感ではない。
ソファで寝っ転がってるAに対してしゃがんで顔を覗く俺。せっかくの2人だけの時間なんだから少しくらい堪能してもいいだろ。
『急すぎない?ねえ近い、離れて』
渡辺「無理」
『わっ…、』
渡辺「はーー……」
俺から離れようと寝返りをうったAの上に乗っかり、上半身を起こして抱き寄せた。Aの匂いが広がり、力が抜ける。
『………翔太くんあったかい、眠くなってきた』
渡辺「おい、せっかく2人なんだから寝るな」
『おしゃべりする?』
渡辺「うん」
『なんか今日の翔太くんかわいいね?』
渡辺「うるさい」
『…かわいい翔太くん私好きなのに』
…いつも思うけど突然爆弾投下するのやめれる?
上がった口角を見られないように、抱き寄せる力を強くした。
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作者名:みるる | 作成日時:2024年4月8日 2時