◉ ページ36
[渡辺 side]
「ありがとう。終わり」
ワークスペースが完成してAの荷解きは終わり。
「先に荷解きしちゃう?それともご飯にする?」
渡辺「多分料理してる間に終わる」
「了解」
キッチンまわりは涼太が荷解きしてくれていて、すでに綺麗な状態になっていた。
「涼太。ありがとう。ご飯作るけど食べてくでしょ?」
宮舘「お言葉に甘えて」
手伝うよとスマートに言う涼太は流石だなと思う。
渡辺「やるか」
服ぐらいしかないけど…
飯ができるまで俺は荷解きをした。
「「「お疲れ〜」」」
「デビューおめでとう〜!」
渡辺「まだ先だけどね」
「涼太に直接言う機会暫くなさそうだもん」
宮舘「ありがとう」
蕎麦と天ぷら(揚げるとこからしてくれた)を3人で囲んでお茶で乾杯する。
渡辺「うまっ!」
何気にAの料理、初めて食べる。
渡辺「お前、料理できたんだ」
「失礼な。翔太より生活スキルあるよ」
宮舘「翔太もできるようにならないとね」
渡辺「…うっす」
「まぁ、翔太は掃除できるからなんとかなるよ」
それ以外は任せなさいという言葉に、将来まじて甘えまくることになる。
宮舘「…にしても良かったよ。2人が一緒になってくれて。高校の時に行った沖縄で発破かけたのに全く進展しなかったときはまじで暴れてやろうかと思った」
「…すみません」
渡辺「すまん」
宮舘「翔太」
渡辺「はい」
宮舘「Aを幸せにするんだよ。泣かしたら許さないから」
渡辺「はい」
宮舘「A」
「はいっ」
宮舘「翔太のこと頼むね。まじで頼りないと思うけど」
「任せて!」
渡辺「なんか俺貶されてない?」
「愛情の裏返しだよ」
宮舘「だよ?」
渡辺「なんかやだ!(笑)」
これからもこうやって沢山笑いあえますように。
祈るような柄ではないけど、そう祈らずにはいられなかった。
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作者名:雪 | 作成日時:2024年4月6日 18時