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◇◇◇
[渡辺 side]
パーン!
渡辺「はっ!?」
気持ちよく寝ていたら発砲音のような破裂音のような音がして驚いて目が覚める。
飛び起きると頭の上に紙テープが降ってきた。
「グループ結成おめでとう〜!」
渡辺「んだよっ焦ったー」
音の正体がAの放ったクラッカーだということが分かりベッドに倒れ込む。
先週の金曜日、俺と涼太を含む9人のユニットが少年倶楽部でお披露目された。
それを見てサプライズをしてくれたらしい。
「はい、これお祝い」
大きな手提げかばんから出てきたプレゼントの袋。
ありがとうと言って受け取る。
「開けてみて?」
そう言われ開けると中には黒をベースに青色が入ったスポーツウェア。
「よかったらレッスンで使って」
渡辺「ありがとう」
早速今日のレッスンで使おうと、今入ってるレッスン着を出して入れ替えた。
「涼太〜!おめでとう〜!」
あのあと着替えを急かされ、いつもより少し早く家を出発した。
大体想像はついてたけど、涼太に向かってAは無音のクラッカーを放った。
いや、無音のクラッカーあるのかよ!
宮舘「ありがとう」
「これ、よかったら使って?」
宮舘「ありがとう」
俺のときとほぼ同じ流れなので割愛するが、涼太へのプレゼントは俺と色違いの赤色が入ったスポーツウェアだった。
色のセレクトはA。昔から感じていた俺達のイメージカラーらしい。
放課後。
涼太とレッスン場に向かう。
深澤「お!今日の練習着お揃いじゃーん」
今朝Aから貰った練習着に着替えると、涼太も同じ考えだったらしく赤色のウェアを着ていた。
宮舘「幼馴染がプレゼントしてくれたんだよ」
岩本「へぇ〜他にも幼馴染いるんだね〜」
宮舘「俺は幼稚園卒業してから高校に入るまで離れちゃったけど翔太は幼稚園から今までずっと一緒だよ」
深澤「すげ〜!」
アニメみたい〜と盛り上がるふっか。
阿部「もしかしてその幼馴染さんが初恋の子?」
渡辺「そうだけど」
クソッこないだの雑誌のインタビュー覚えてやがったのか。
渡辺「早く練習しようぜ」
これ以上話を広げられるとめんどくさいことになる。特に初恋引きずってるなんてバレたら恥ずかしすぎる。
俺は皆に声をかけて立ち上がった。
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作者名:雪 | 作成日時:2024年4月6日 18時