my home 2 (ページ29)

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しっくりこないページ29

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向「ちょっと遅なってもーたけど、Aちゃん！
ようこそ！シェアハウスへ〜！」

佐「かんぱーい！」

2人の音頭に合わせてグラスがぶつかる。

「ありがとうございます」

シェアハウスに引っ越して来て約1ヶ月が経った。
庭にバーベキューのセットを広げて、康二くんと舘さんがお肉を焼いてくれている。

ユイ「…私まで良かったの？」

私の陰に隠れるみたいにするユイは普段の姿からは想像できないくらい控えめ。
そんな彼女を見てさっくんがにこにこーって笑い掛ける。

佐「こういうのは人数多い方が楽しいじゃん！」

渡「Aじゃなくて俺が呼んだしな」

百戦錬磨の彼女だけど、線引きはしっかりするし関わる人は選ぶタイプ。そういう面でも渡辺さんからの信頼は厚いんだと思う。
だから女子禁制に近いこのシェアハウスにこうして呼べたんだろうし。

阿「俺の母親も居るし気にしないで」

みどり「うふふそうよ〜気にするだけ損よ？」

向「それにしても阿部ちゃんのママとさっくんらが同じ職場って何回聞いても信じられへんわぁ」

そんな世間狭いことあんねんなあって康二くんの言葉にみんな大きく頷いている。かく言う私もその内の1人。
この場に住人のお母様がいらっしゃるって考えたらちょっと不思議だけど、歓迎会に職場の先輩が遊びに来てくれたって思ったら無くは無い話。

「わざわざありがとうございます…お肉もいっぱい…」

みどり「いいのよ〜ずっと遊びに来てみたかったから丁度良かったわ！」

阿「人の歓迎会を息子を面白がる口実にしないでくれる？」

呆れたように溜息をついた阿部ちゃんは、始まって間も無いけどもう既に疲れてるみたい。
私は嬉しいけどな。お休みの日にみどり先生に会えて。

いつもは舘さんとか照さんがこれ食べな、あれ食べなって私のお皿におかずが大盛りになったり、私がラウールくんにお姉ちゃんぶってやいやい言ったりしてるけど、今日はみどり先生が私のお皿を山盛りにする。

阿「も〜母さん！
Aちゃん困るから！」

みどり「えー？だってA先生細いんだもん
ほら！お友達ももっと食べて！」

ユイ「ちゃっかりさっきから頂いてます」

みどり「なら良し！」

向「相性良いなそこ」

私もせっかくのご厚意を無碍にはしたくないから詰めれるだけ口に詰め込んだら無いはずの頬袋が生まれてしまった。

岩「んふリスみたい」

正面に居た照さんに笑われて、今度は私がユイの背中に隠れる番。